ごあいさつ

きっかけは2014年8月、会長をさせていただいております私、安達が、インターネットで「備前黒皮かぼちゃ」の存在を知ったことに始まります。

以前より「在来種・固定種野菜のタネを守ってゆきたい」との思いがあり、セミナーの開催など啓蒙活動に取り組んできました。そんな折、昭和初期に全国にその名を轟かせたカボチャが、私が生まれ育った瀬戸内市にあったと知り、知人から有志を募って復活に向けての活動をスタートいたしました。

まず瀬戸内市牛窓地域を探しましたが、既に商用としての栽培は途絶えていました。

さらに調べてゆくと、植物遺伝資源を長期にわたって保護する「ジーンバンク事業」によって備前黒皮のタネが採種され、「岡山県農林水産総合センター 農業研究所」に保存されておりました。

会の発足と同時にタネの譲与申請を行い、2015年3月に10粒のタネを譲り受け、瀬戸内市内での栽培が復活しました。

現在は、瀬戸内市牛窓町の農家・山本晴夫さん(2020年永眠)が保存しておられた種子を譲り受け、そちらに一本化して栽培しています。


会ではこれまで栽培方法の確立と共に、おいしい食べ方の研究に取り組んでまいりました。

天ぷらや素揚げ・炒めもの等、油との相性がよく、自然な甘さですのでいろいろな料理にご利用いただけます。きめが細かくなめらかな舌触りで、お味噌汁は絶品!焼肉やバーベキューの焼き野菜に最適。皮もやわらかく瑞々しいので生のまま細切りして「サラダ」に加えたり「漬物」にもおすすめです。完熟果のフルーティな味わいを活かして「生絞りジュース」「スムージー」など日本カボチャならでの活用方法も。

⇒詳細はレシピサイトにて


まずは地元岡山の皆様に備前黒皮のおいしさを知っていただくため、県内の青果販売店さんや飲食店さんとの連携に力をいれております。そして加工品への利用も進め、全国へ発信してまいりますので、何卒応援よろしくお願い致します。

日本カボチャ備前黒皮を復活させる会会長 安達勇治